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大公演でした!

お久しぶりです。ほんとに。
facebookなどのSNSは多少なりとも更新していたのですが
自分の城をないがしろにしておりました。
(現実の城もそう・・)

テント公演を前にして、何度も書こうと思ったのです。
気合を込めた文章を。時間があってはスマホにメモ。今日こそアップ。やることリストにものせ。
そして今になってしまいました。

終わってからもこんなに月日がたってしまいました。
どうしても総括した文章をかけず、
ここ数日、劇団のHPを更新するために延々と写真を眺めていて
いろいろと思い出してきましたので、こんな枕の延長でだらだら書いてみたいと思います。

もう、長くなりそうなことがお分かりですね!(全裸監督風に)


9月公演、ジョン・シルバー三部作 一挙上演
一言で言うと、久々の大嵐。
いま世間は本当に大変なことになっており不謹慎かと思いますが、
体感で言うと本当にそのような状態でした。
大げさですが人生で一番強く思いました。
負けられない戦いだと。


長年、劇団では椎野がヒロインで、わたしはオブリガード的存在、
この状態が非常に心地よくまた適任だと自惚れてもおりました。フフ
そしてたまの主役経験ですが、(肩書き少しはあるんです!)
挑戦心旺盛だった2005年『盲導犬』(新国立劇場、椎野とダブルキャスト)
大人の色気が求められる年頃で2013年『唐版 滝の白糸』(KAAT神奈川芸術劇場)
とピンポイントで立派なところで立たせてもらいました。
その時々で、精一杯向き合ったと思います。

でもテント公演では
2016年『腰巻お仙 振袖火事の巻』
初日に喉を痛め、最後までだましだましの自分に悔しさが残りました。


そして今回、劇団をあげての大公演企画。

3本! テント! 連続!

そして何よりもこれまで以上のヒロインの強さ、見せ場の多さ。
お気楽かつ自分だけに繊細な私も、今回は群を抜いて、
自分が潰れたら全部潰れると動物的に察しました。

喉はもつのか。答えは未知。

大抵稽古場ではかれず、テント入って無理してかれるのが定石。
もうね、自分のことめちゃめちゃわかってるんですよ。
どういう寝方をしたら声がかれるのか。
人間ね、寝たら終わりです。起きてからは絶対に回復してくれませんからね。
どう寝るかなんです。この話はまたのちほど。

それでね、皆めちゃめちゃ頑張ってるんです。
人が少ないのもありますが、環境も変わって(おしゃれな綱島の倉庫に引っ越し!)
棟梁の齋藤はもちろんですが
同じプレーヤーでも10歳下の中堅どころの(この際年は関係ないのですが)
熊野や林や津内口らが筆頭になって、子供の頃からリーダーシップに程遠い私を余所に
稽古やら作業やらで完璧に仕切りあげてくれました。
もう、精神的に甘えまくっておりました。
私のやったことと言えば、やっとこさチラシを完成させたり
なんだかんだです。

ここまで甘えておいてお前潰れる気かと。


誰もそんなこと言ってはこないけど、
お客様にはモチのロンのこと、何より仲間をがっかりさせたくないと強く思いました。
しかし、人生の嵐にふさわしく、このあとさらなる試練に襲われるのでありました・・・・



ーーーー
なんか酔っ払いの人の文字起こししてるような気になってきた。
どこの山を登っているのだろう。言いたいことが多すぎて。
それを小出しにすればよかったんですけどね!

それか昨日、清水宏さんの白熱したスタンダップ・コメディバトルを見たせいかな。
頭が空回転してきたので、今日はこのへんで!


つ・づ・く・

大公演でした!_b0132361_02450466.jpg
                              photo:平早勉 氏



# by m109m | 2019-10-30 02:37 | 唐ゼミ

明日はチケット予約開始!

明日の10時からチケット予約開始です。(もはや今日!)


『ジョン・シルバー』『続ジョン・シルバー』どちらも再演ですが、全く違ったものが出来上がりつつあります。
『ジョン〜』は2001年、2004年ぶり。それぞれ初めて状況劇場からお借りした紅テントと、新青テントでやった演目です。
『続ジョン〜』は2007年に新宿梁山泊の砦、満天星でやらせていただきました。
書いちゃうと、歴史感でてきたなあ。キャストも違うので、新鮮に作品に向き合っています。


場所は都内からJR一本も可能な関内駅すぐです。(雑然としていて私の大好きな)イセザキモールの入口にあり、ちょっとした裏横浜を楽しんでいただけるかと思います。
会場の伊勢佐木バル333(The CAVE)も地下のアジト感があっていい感じです。

そして、お待たせしてしまいましたが、意欲的なチラシもできあがりました。今回は劇団員の美術部・國元が人物イラストを担当。横浜に来てくれるといいなあと思い作成しました。



今年もテントではありませんので、お席に限りがあります(笑)。もし来ていただけるなら、是非お早めにご検討ください/
お待ちしております!

ーーーーーーーーーーーーーー
『ジョン・シルバー』
『続ジョン・シルバー』
作=唐十郎 演出=中野敦之

☆『ジョン・シルバー』
★『続ジョン・シルバー』

2019年1月
12日(土)  ☆14:00 /★17:00
13日(日)  ☆14:00 /★17:00
14日(月祝) ☆14:00 /★17:00
15日(火)  ☆17:00 /★20:00
16日(水)    休演日
17日(木)  ☆17:00 /★20:00
18日(金)  ☆14:00 /★17:00
19日(土)  ☆14:00 /★17:00
20日(日)  ☆14:00 /★17:00

受付開始:各回30分前
開場:各回15分前

【 会場 】
伊勢佐木バル333(The CAVE)
〈神奈川県横浜市中区伊勢佐木町1-3-1イセビル B1F〉
◎JR「関内駅」徒歩5分
◎市営地下鉄ブルーライン「関内駅」徒歩3分

【 料金 】
前売=3,200円
学生=2,800円
(当日券各400円増)
■↓ 半券割引 ↓■
『ジョン・シルバー』の半券をお持ちの方は『続ジョン・シルバー』が500円引き!

http://www.karazemi.com/


見開きチラシです。

明日はチケット予約開始!_b0132361_00491862.jpg
明日はチケット予約開始!_b0132361_00501095.jpg


# by m109m | 2018-12-14 00:51

辻さん

今、唐ゼミは新しい公演のためにこつこつと稽古を始めています。

そんな中、大先輩である唐組の辻孝彦さんが先日亡くなられました。
今日告別式に出て、やりきれない悲しみをどうしていいものかわからず、
文章にしてみようと久しぶりにブログを書いてみます。



辻さんは、若い後輩に、ものすごく優しく接してくれる方でした。
出会ったばかりのころは、唐さんが横浜国大に教授として通っていらっしゃったときに、運転のためいつもいらしてくださっていて
ドへたくそな私たちの唐ゼミ稽古場発表や、
私たちが唐ゼミに入る前自分達でやっていた「八秒台劇場」の唐研究室での本番も見てくだいました。
その後、緊張しながら参加していた紅テントの打ち上げや稽古のぴりぴりした現場でも、冗談口でほっとさせてくださったり、その中でも一言アドバイスしてくれたりしてくださいました。

今日葬儀場に飾られていた、野球少年だった頃の姿を拝見して
昔、「少年野球チームの監督みたいだね」なんて親しみを込めて言っていたことを思い出します。

唐組の中でも本当にいろんな役柄をされてきましたが
一番好きな役は、「眠りオルゴール」の「きもい得子」という優しさ溢れるニューハーフ役です。
今まで見たことない、びっくりするような役どころでしたが
もうクリティカルヒットぐらいに炸裂していて
一緒に出演させて頂いたときも、その後再演で拝見したときも
大好きすぎて腹の底から大笑いしました。
そしてその後しばらく女性?役が続いたように思います。
裏で出番待ちのときにスカート姿でタバコを吸っていた光景が忘れられません。



これからもいろんな役が見られると思っていましたが
まったくもって信じられません。
先日病室にお見舞いに行かせて頂いたときも、冗談も口にされ、
顔は病気を思わせない辻さんのまんまで
今日眠られた顔を見ても辻さんのまんまです。

自分の芝居の入口となった、唐組紅テントに行くと、いらっしゃるのが当たり前で
これからもいつもいるのが当たり前のように感じていて、
自分の中でとてつもなく大きな穴が、しかも柔らかくて優しい穴が空いてしまったように思います。

つらいなあ。そばにいる方はもっともっとつらいだろうなあ。


今日は昔のメンバーと少しおしゃべりしたり、椎野とご飯食べたりして
悲しみを共有しながら時間を過ごしましたが
少しずつまた闘いに備えて前を向いていかなければと思います。

辻さん、後進はいつまでも背中を追い続けます。
今は安らかでありますよう。。合掌



# by m109m | 2018-07-10 22:36

『あれからのジョン・シルバー』終了!

思えば夏頃からこつこつ準備を進めて来た
劇団唐ゼミ☆『あれからのジョン・シルバー』

大雪の中の片付けも、事故なく、無事終了いたしました。
横浜まで足を運んでくださった皆様、
応援頂いた皆様、お世話になった皆様、
本当にありがとうございました。


今回は、前回から随分と間があきましたが、
その分、椎野が戻って来て、また、多くの屈強な客演陣に支えられ、
準備期間は直前のインフルエンザや慣れない作業などで不安を抱えたりしましたが
ふたを開けてみると、公演本番中は、非常に芝居に没頭でき、
周りの皆のおかげで、言葉で言い尽くせないほど贅沢な公演でありました。
休演日大雨と片付け大雪という奇跡的な天候で
天も半野外演劇の我らに味方してくれました。

役柄も出番の時間は少ないものの、凝縮してやりがいのある、
そして久々に堂々と椎野に悪態をつく役で(笑)、
自分にとっては媚薬のような役でした。
実感的には稽古通り+本番の場の空気で芝居を作っているつもりですが
何故か楽日1日前の土曜は、なんだか内なる喜びを止めることができず
ちょっと楽日を前に自分を諫めたほどでした。
もう、まるでチキンの軟骨までかじっちゃうような意地きたなさ。

この作品をまだまだたくさんの方に見て頂きたかった。

という欲望と、たくさんの反省を胸に、
これからますます積極的に芝居と向き合っていきたいです。

ーーーーーーー

さて、ここで、写真無しの長い役者紹介!
本当に今回はいろんなパワーが集結してました。

客演で主役の丸山君、唐ゼミには何度も出てもらってますが
改めて彼のポテンシャルには目を見張りました。
ザ・超人と名付けたい。

そして、舞台の色づけを豊かにした福助三人衆。
江刺家君は前からの皆の知人でしたが
初めて一緒に芝居を作ってみて、彼ほど頼りがいのある男もおりません。
はや替えのときの手伝ってくれたノンストレスぶりといったら!
女子楽屋の若い女どもの中でも人気高い(笑)
ムードメーカー!
そしてワダさんの知り合いだった、かめやさん。
芝居の空気感が独特で、鏡の裏からひっそりと鉛筆シーンを楽しみにしてました。
もともと劇団所属ということもあり、制作面でも学ぶことばかりでした。
それから我らが重村。唐組に1年武者修行に行き、
日常の会話の節々から、なんだか頼もしくなって戻ってきました。

黒犬役の木下藤吉君は江刺家君とコンビのムードメーカーで
ぎらりと光る眼光からいつも優しさをもらってました(笑)

役柄的に一番の悪役だったワダさんには、役の上でもすっかり甘えっぱなしでした。
歌のシーンはいつも何かをしてくれるんじゃないかと期待してしまう、個人的に大好きなシーンです。
熊野とそれから津内口、林はもう言わずもがなで
ザ・劇団底上げ下支え。ザ・パイプ。必要不可欠。
役者的にはもうクモの糸を切る勢い(笑)
ああ、それだと自分も落ちちゃうので、、訂正します。
一緒に高め合いたい仲間です。


そして今回何より世話になったのが
大学生ズ。米沢ちゃん、真野君、高見君。
舞台上でもいい味だしてましたが、めっちゃ楽屋を整えてくれました。

女子大生劇団員の國元。
まず、チラシ! 國元がいなかったら一生完成しなかったんじゃないかと思うほど
今回は紆余曲折、難しかったです。登場のエビを作り上げたのも彼女です。
そして、背中の模様! 不器用な私にとっては難易度の高い課題。
いろんな人のアドバイスを聞き、youtubeでハロウィンの傷メイクを見まくって
最終的にはボンドとティッシュというローコストで作り、
搬入前日に改良を試み
センス抜群の津内口にも協力してもらってなんとか完成。
毎日背中に装着&ペイントをしてもらいました。

そして卒論提出を控えた米澤。
これから死ぬ気で頑張ることでしょう。

舞台は齋藤と車田さんのタッグの元、今回テントではない劇場で
テントにまけない、「壊れやすい」空間を考えてくれました。
安定の音響、平井さん。
衣装はおなじみ、サイケデリック砂田さん!
そして毎日受付をしてくださった女神のような苅野さん。

椎野は仲間であり、優柔不断な私を導いてくれる、先生のような存在です。
そして、中野とともに、またおもしろい舞台を作っていきたいです。


一人じゃできない芝居作りですが、
毎回思いますが、やり続けているからこそ
自力をあげて自分を更新していかなければと思います。

また観客の皆さん含め、一緒に熱狂した舞台空間を作っていきたいです。
これからもどうぞ応援よろしくお願い致します。

禿恵




# by m109m | 2018-01-23 11:30

2018年!!

新年おめでとうございます!

昨年末は突然のインフルエンザで、本当は年末年始休み返上で稽古&作業のはずが
一足早く寝正月を送ってしまいました。
あんまりインフル経験がなかったので全くもって信じられませんでした。
なんか疲れてるな〜と思ったが最後
葛根湯でもユンケルでもカロナールでも効かず、いよいよヤバイと思って病院に行ったら
年末で混んでて先生にそっけない感じでインフルと診断される。。
運良く気づいたのも早かったので、私ではじまり私で止まってます。きっと。
一昨年のクリスマスに胃腸炎、昨年はインフルをサンタさんが運んできましたが
もうそろそろ年末にヘビーな贈り物はやめていただきたいなあ。笑


という去年の愚痴を吐き出したところで

2018年もおごそかに始まり、ようやく復活しました。
そして2日の今日が稽古&作業初めです。『あれからのジョン・シルバー』
1幕通し。私の出番はほぼ2幕からなのでとにかく見る。
1週間のブランクを徐々に戻さないと!

客席は土日がそろそろ埋まってきました。
やはり平日の14時はなかなかに厳しい模様。
まだまだお席ございますので
是非平日のご都合の良い方はお越しくださいませ。
1月13〜21日@若葉町ウォーフ


2018年、新しいドアを開いていく一年になりますよう!
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

# by m109m | 2018-01-03 01:41


禿恵(トクメグミ)役者


by m109m

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information

[ざっくりbio]
2001年〜2021年まで劇団唐ゼミ☆所属。劇団旗揚げメンバーの1人。主に唐十郎戯曲のコミカルな役からヒロインまでテント劇場で研鑽を積む。新国立劇場、KAAT神奈川芸術劇場での舞台も踏む。2021年オンラインワークショップを行う。

2004年唐組『眠りオルゴール』
2009年カメラ雑誌CAPAにて3号連続特集
など。



[ご依頼、お問合せ]
megtoku^gmail.com

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